全自交労連は7月17日、東京の衆議院第二議員会館で、2024夏季労働セミナーを開催しました。全国から多くの仲間が集い、報道関係者も含め124人が参加。ライドシェアをめぐる国の政策や、ハイタク労働者の待遇改善に向けた議論が行われ、ライドシェア完全解禁の阻止に向けた学習を深める場となりました。講師として国土交通省物流・自動車局の重田裕彦旅客課長が登壇し、立憲民主党の吉田統彦衆議院議員から激励のあいさつを受けました。溝上泰央中央執行委員長はライドシェア新法阻止に向けあいさつ。「現在、交運労協が展開している大衆運動(公共交通を守り雇用破壊を許さない)に、全力を尽くしてほしい」と全国の仲間に呼び掛けました。
また「それでも足りなければ全自交労連独自の大衆運動も考えていく」と表明。交運労協の訪韓団に参加した経験をもとに「韓国では12万人の民衆が国会を取り囲む大衆運動を展開し、ライドシェアの参入を阻止した」というエピソードを紹介し、大衆運動の展開を重要な課題と位置づけました。
また不当労働行為や賃下げに対し争議を闘っている地連本の名前を上げ、「一致団結して闘えば、必ずや道は開ける」と述べました。全自交労連の運営について「持続可能な産別運営を行うことが私を含めた執行部の使命。全自交労連を未来永劫、継続させていくためにも、実りあるセミナーにしてほしい」と求めました。
野尻雅人書記長が、2024春闘を総括。そして次年度の運動方針を見据えた討議課題の提起を行い、全体で討論しました。開会あいさつは掛川正一副中央執行委員長、閉会あいさつは水野潔副中央執行委員長が務めました。座長は、東京地連・大和自動車交通労組の大門満さんが担当し、円滑な進行によってセミナーを成功に導いています。