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ハイタクフォーラムが民主党タクシー政策議連役員会
ウーバーの行為は明らかな白タク
運賃割り戻し違法行為が暴露 違法行為に批判が続出する役員会となった


2015年03月12日 ハイタクフォーラムが民主党タクシー政策議連役員会でウーバーの違法を指摘。

民主党タクシー政策議員連盟(前田武志会長)の役員会が3月12日、参議院議員会館の会議室で開かれ、民主党議員のほか、国交省、全タク連、東タク協、福岡県タクシー協会、ハイタクフォーラムから17名が出席しました。金子洋一事務局長の司会で始まり、前田武志会長は「ハイタクで心配な事象も起きている。役員会で情報を共有しようと思う」と挨拶しました。

最初に福岡のテレビ局が放映したウーバーの実態を伝えるビデオを観ました。その後、ヒヤリングに入り、国交省自動車局旅客課の寺田課長がウーバー社による福岡での実証実験について「利用者の負担が無くてもウーバーがドライバーに輸送の対価として報酬を渡している以上、道路運送法の規制を受け、無償の実験とは言えない」「実験期間の区切りも無く、トラブル時の裁判の管轄も外国となっていることの周知がされていない。保険の確認も曖昧だ」とし、国交省が中止の指導をし、ウーバーが3月4日に「実証実験」を終了したことが報告されました。

全タク連の川鍋副会長は「ウーバー社は福岡の実証実験を終了しても更なる強行突破を狙っている」「企業体としても信頼に欠ける会社だ」「ウーバー東京も運賃割り戻しを行っており道運法に違反しているのが実態だ」と主張しました。

福岡県タクシー協会の中井副会長は「福岡市はウーバーの協力要請に『違法性があるので協力しない』と伝えたのに福岡市の協力を得ているかのようにネットに流すなどやり方は悪質」「ウーバーの白タク行為はしっかり営業禁止にしてほしい」と訴えました。

ハイタクフォーラムの伊藤代表は「ウーバーは旅行業だと主張しており関越ツアーバスと同じ構図だ。ウーバーがやっていることは白タク行為。タクシーは青ナンバー・二種免許で安全コストをかけてやっているのにウーバーの白タクが認められれば、利用者の安全も担保されない。今後も国交省はしっかりやってほしい」と述べました。

また、松永書記長は国際運輸労連(ITF)のウーバー関係資料を紹介しました。出席した民主党議員からは「旅行業と運送業のダブルスタンダードを早急に整理し、抜け道が無いようにすべき」と国交省を正しました。

また、東京の状況について質問があり、エムケイがサービスを提供し、ウーバーが旅行業者として2000円を利用者に戻す実態が暴露されました。また、「日本でも韓国のようにウーバーを相手に訴訟を起こす必要もある」などの意見も出されました。

元国交大臣の大畠章宏議員は「地域の公共交通を守ることが重要であり、ウーバーの様な形態では移動の権利を奪われる恐れがある」と述べました。

最後に前田武志会長が「タクシーは公共交通を担っている。安全性の確保が重要でそのための規制をしっかりかけて行くことが政府のやるべき事であることを再確認したい」と挨拶し、役員会が終了しました。



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