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東日本自主管理・自主経営学習(経営分析・利益計画)交流会
自主経営の持続的発展を誓い 観光の協業化とデマンド交通の推進


2015年7月31日 秋田県大館市で29名が参加し、秋田地連が幹事団体として行われました。

全自交秋田地連が幹事団体となり、東日本自主管理・自主経営学習・交流会を7月31日、秋田県大館市の労働福祉会館で開らきました。

青森地連、秋田地連、山形地本、新潟地連の4地連・地本から、ユニオン交通黒石タクシー、秋田組合交通クラブタクシー、ユニオン交通大館タクシー、新花矢タクシー、湖東タクシー、秋田港交通、ユニオン交通秋南タクシー、酒田観光タクシー、新発田観光タクシー、しあわせ交通の8社10事業所の自主管理・自主経営を担う仲間が結集するとともに、鹿角観光タクシーの経営者も参加しました。全自交労連から伊藤実中央執行委員長と高橋書記次長が出席したほか、地元秋田で自主経営を長年支援してきた元連合秋田大館地協事務局長の谷地田恒夫さんが来賓として出席し、総勢29名が結集しました。

秋田地連の鈴木和彦書記長が座長を務め、秋田地連の足利幸雄委員長が冒頭、歓迎のあいさつを行い、全国で最初に特定地域に指定された秋田交通圏の現状や、最低賃金の引き上げ見込みについて訴えるとともに、青森地連の特定地域指定基準の見直しを求める行政訴訟に対する支援を呼びかけました。来賓挨拶に立った伊藤実中央執行委員長は「自主経営で最も重要なことは持続的発展だ。中央でのあり方検討会では地方のタクシー経営の厳しさも認識されており、協業化も大きな課題となっている」と述べるとともに、「会社を立ち上げた時の初心を忘れず頑張って欲しい」激励しました。また、ウーバーやリフトの白タクを阻止する課題と新潟カルテル裁判、青森裁判の支援を要請しました。

学習討議として、秋田組合交通クラブタクシーの金澤隆司社長が、自主経営のネットワークを活かし、スマホからもアクセスできる「秋田観光タクシーnabi」を立ち上げ、観光部門を協業化する事を提案しました。また、ユニオン交通秋南タクシーの岩谷恒雄常務取締役(秋田地連副委員長)から、横手市のデマンド交通の仕組みと運営方法や課題を説明し、新しい地域交通を創り出すために自治体との連携が重要性であることを訴えるとともに、地元のショッピングセンターとの連携した取り組み事例を紹介しました。

その後、休憩をはさみ自主経営6事業所の顧問税理士を務める佐藤英夫税理士を講師に講演・学習会を行いました。佐藤税理士は「中小企業会計のポイント」について講演し。貸借対照表、損益計算書等の財務諸表の見方とともに、実際の決算書を使って経営分析の仕方や利益計画の立て方を学びました。質疑では、不動産の資産計上、会計科目の整理、株主配当の考え方と適正な配当水準、減価償却の仕方等々の多岐にわたって質問が出されました。

その後、高橋書記次長が自主経営会社のアンケート調査から見える課題を提起するとともに、今後の共同事業等の連携強化について提起しました。最後にユニオン交通と秋田港交通の社長である谷地田さんが討論のまとめを行い「どの職場も同じような課題で悩んでいる。今回の学習交流会を通じてより一層協力していこう」と呼びかけて終了しました。

会場を移して行われた懇親・交流会では、新潟地連の海藤正彦書記長の挨拶後、秋田地連の岩谷副委員長が乾杯の音頭をとり、7月に開業した新潟県のしあわせ交通・加藤貴子代表取締役と年内の開業を目指す酒田市の観光タクシー・池田義弘取締役が決意表明を行い大きな拍手が送られました。最後に青森地連の江良實書記長が締めの挨拶を行い、各職場での奮闘をする思いを新たにし閉会しました。




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