全国自動車交通労働組合連合会はハイタク産業に従事する労働者で構成する労働組合の連合体です。本ホームページは、どなたでも自由に全てご覧いただけます。


ホーム > ニュース > 岩手地本一関支部が一丸となって



岩手地本一関支部が一丸となって
自主管理で新たにスタート 利用者に信頼されるタクシーを目指す


2015年4月13日 岩手地本一関支部が自主管理で新たにスタート。

岩手地本・一関支部(小岩進委員長・37名)の仲間は、未払い賃金など多額の労働再建を抱えながら新会社「一関平泉タクシー」を立ち上げ、破産手続に入っていた一関タクシーから会社資産を買上げるとともに、東北運輸局からタクシー事業に関する譲渡譲受の認可を受け、4月1日から新会社で営業を開始。晴れて自主管理・自主経営の会社として新たなスタートを切りました。

一関タクシーは数年前から民事再生で会社の再建をめざしてきましたが、社長の不在が続き賃金遅配も慢性化していました。再建のめどが立たない状況に陥る中、労働再建を抱える労働組合員が債権者として会社の破産を裁判所に申立。昨年11月に盛岡地裁から破産開始決定を受けました。破産手続き中も管財人の下で営業を継続しながら会社整理を進めてきました。一関支部組合員の未払い賃金総額は4000万円を超え、厳しい状況にありましたが、働く職場と全自交の旗を守るために自主管理を決意し、この間一丸となって準備を進めてきました。

2014年9月には支部役員と岩手地本役員が出資金を出し合い菅原雄一さんを代表取締役とする「株式会社一関平泉タクシー」を設立。組合員37名は4月1日をもって一人の脱落もなく全員が新会社に移行しました。

新たな門出に際し菅原社長は「さまざまな手続きを終え、ようやく再出発のスタートラインに立てた」と喜びを語るとともに、ジャンボタクシー5台を活用し、世界遺産に登録されている平泉の観光に力を入れる決意を述べました。また、老舗のタクシー会社として歴史を刻んできた一関タクシーの電話番号も引き継いだことから、これまで以上に市民に愛されるタクシー会社として奮闘する思いを新たにしました。

上部団体として一関支部を支援し自主管理の取り組みを共に闘ってきた岩手地本の森茂委員長は「職場を守りきったことの嬉しさでいっぱい。みんなで頑張って利用者に信頼されるタクシーになってもらいたい」と喜びの中、抱負を語りました。行初日の1日は利用者に記念品を提供し、新たな出発に対する感謝の気持ちを伝えました。また、地元マスコミが報道し地域の労働組合が激励に駆けつけるなど注目を集める取り組みとなりました。

一関支部の自主管理の取り組みは、労働組合が債権者として会社破産を申し立てた珍しいケースであり、全自交の今後の倒産対策の選択肢を拡げる重要な取り組みになるとともに、職場の揺るぎない団結力と全自交の支援があれば大きな困難も乗り越えられることを実証する闘いとなりました。

※ 画像をクリックして大きくご覧いただけます。



全国自動車交通労働組合連合会
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-7-9
TEL:03-3408-0875 / FAX:03-3497-0107
E-MAIL:zenjiko-roren@zenjiko.or.jp
Copyright(c) Zenjiko-roren.National Federations of Automobile Transport workers Unions.ALL RIGHTS RESERVED.