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全自交労連第92回中央委員会
2015春闘がスタート 実質賃金の低下分を取り戻す闘い
特定地域の指定基準案に対する反対決議を採択

2015年1月27・28日 第92回中央委員会を開きました。

1月27日・28日の両日、静岡県伊東市のホテル聚楽で、第92回中央委員会が開かれ、役員22名、中央委員62名(出席56名、委任3名、欠席3名)傍聴を含め、総勢121名が参加。2日間行いました。来賓の慶島譲治氏(交運労協事務局次長)・田城郁参議院議員・武井政治氏(JR総連執行委員長)より連帯のあいさつを頂きました。服部達彦副執行委員長の開会のあいさつに先立ち、故塚本新二京都地連執行委員長のご逝去を受け、全員で黙祷を捧げました。森茂資格審査委員長の報告を受け中央委員会の成立が宣言されました。議長には中部の土倉賢一中央委員と関西の権藤輝雄中央委員。書記には中部の大橋敏郎中央委員と関西の板橋一信中央委員を選出しました。

伊藤実中央執行委員長は「関西地連の塚本さんには12年に亘って中執を担っていただきました。全自交の運動に情熱を注ぎ存在感のある方でありました。心よりご冥福をお祈りします。

4月の統一地方選挙は、4月の統一地方選挙は各地連・地本においてしっかり対応していただくようにお願いします。その地方選挙に八戸で山名文世さんが立候補します。親戚・知人がおられる方は是非応援していただけるようお願いします。改正法施行されて1年になります。昨年末ようやく特定地域の指定基準案が示されたところですが規制改革会議とわれわれ業界のどちらに向けて作られたものなのか、非常に不満の残る内容となっています。根本の原因は供給過剰にあると考えていますし、これを是正しなければ問題の解決には至らないと考えています。パブコメの意見が反映されるかどうかわかりませんが、これから順次地域協議会が開催されるので、参加されている方については必ずわれわれの考え方を発言していただくようにお願いします。自民党政権では無理だとは思いますが、やはりタクシー事業法をわれわれは目指していかなければいけないと思っています。共に頑張りましょう」とあいさつしました。

続いて来賓の慶島譲治氏(交運労協事務局次長)・田城郁参議院議員・武井政治氏(JR総連執行委員長)より連帯のあいさつを頂きました。

2015春闘方針案の提案に立った松永次央書記長は「『賃金・労働条件の回復・改善へ、タクシー3法改正を武器に力を合わせ闘おう2015春闘、改正法の付帯決議を活かし労働環境の抜本改善を』のスローガンを掲げていきたい。今の安倍政権が進める政策で物価上昇を招き、一や富裕層と大企業以外の庶民と中小零細企業の生活がますます苦しくなっています。全自交の取り組みとして全国で自然災害が起き、被災地や、福島の事故等からの復興、そして脱原発の運動をしっかりやってかなければなりません。昨年の春闘で述べたように今の私たちのタクシー産業は月平均23万円ぐらいの給与の中では昨年より、1万円以上苦しくなっています。この春闘で最低でも1万円取っていきましょう。1万円では昨年の状態に戻すだけです。ですから私たちは同時に、労働者の賃金水準を確立することが重要となっています。春闘は3月、4月に結果を出す事が基本で、難しい問題があれば連絡を頂き、オルグ体制を確立します。自教の仲間と共に闘っていくことをお約束し、今春闘を全力で闘いましょう」と春闘方針案の基調提案を行いました。

続いて自教部会(自動車教習所労組全国交流会)代表し、愛知学労の青山治彦執行委員長より、25日に行われた自教部会の報告がされ「今春闘は、賃上げ月例1万2千円、一時金要求を年間百万円」と決め、統一要求を確立した報告がなされました。春闘方針案について質疑を受け、松永書記長が答弁をし、春闘方針案が承認されました。続いて財政健全化への提案を松永書記長が行い、1日目の日程を全て終了しました。


第1日目の質疑と答弁

大阪地連・庄司さん:
関西地連として1月20日近畿運輸局へ特定地域指定について要請してきた。基準案について理解し難いと申し入れ、また、パブコメも出している。深夜早朝割増廃止についても要請してきた。提出してから1年近く経つので処分の行方と、認可しないよう求めてきた。2月11日11時30分から京都ホテルグランヴィアで塚本さんのお別れの会が催される。皆さんもご参加いただけるようお願いしたい。

石川ハイタク・南さん:
特定地域について質問したい。指定基準の5項目のうち3項目が2013年度が基準となっているが、どう考えても基準とするような数値ではないと思う。また、人口30万人というのは県庁所在地しかなく乱暴だ。この部分撤廃を求める。女性ドライバーを増やすという話があったが、われわれの仲間の女性ドライバーがタクシー強盗にあって幸い命に別状はなかったが、長い間PTSDを患った。そのことで会社は社内カメラを取り入れた。女性ドライバーはからまれやすいと思うので、それより車載カメラ義務化など防犯面で強く要請して欲しい。

松永書記長 答弁:
深夜早朝割増廃止の処分はなかなか出ないと思う。国交省も困っている。国交省としても結論がなかなか出てこないという状況であると聞いている。塚本さんの件は是非時間のある方はお別れ会に参加をしていただきたいと思っている。全自交の思いを選挙にまでぶつけていただいて全自交を背負っていただいた一人である。特定地域について、国交省も圧力をかけられたのかも知れないが、時間がかかった中で日車営収や実働率とか、この業界のことを全く把握していない。横やりについては物も言えない今の安倍政権という圧力に負けてしまっていることについては、皆さんからの意見を踏まえて再度国交省にぶつける。タクシー強盗については、女性に限らず色んな問題が起きている。車内カメラを付けるのはいいが、それを会社が労務管理に使わせないようするとともに、カメラ装着への助成金は取り付けていく必要がある。


2日目には 東北地連より自主管理支援カンパが新潟地連と岩手地本へ贈呈されました。

2日目は、森中央副委員長より資格審査・議事運営報告がなされ、財政健全化に向けた取組に関する質疑・討論が行われ、8名の質疑を受けて松永書記長から答弁がなされ、中央委員による採決が行われました。採決は挙手による採決をおこない。賛成多数で健全化に向けた提案が承認されました。

東北地連より、自主管理支援カンパの贈呈後、東北の田中宏士中央委員による「2015春闘アピール案」と鈴木中央久雄中央執行委員による「特定地域の指定基準案に対する反対決議」の採択をし、両決議案が全員の賛成で承認され、最後に伊藤中央執行委員長の団結ガンバロウを三唱し、閉会しました。



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