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民主党タクシー議員連盟総会 シェアリングエコノミーと称し白タク行為の合法化
白タクの合法化は許さない


2015年6月25日 参議院議員会館会議室で総会を開き、民主党議員30名が出席。

民主党タクシー政策議員連盟は6月25日午前9時より、参議院議員会館会議室で総会を開き、前田武志会長をはじめ約30名の民主党議員が参加しました。その中で国土交通省自動車局、全国ハイヤー・タクシー連合会、東タク協、ハイタクフォーラムからヒヤリングを行い、特定地域の指定状況やウーバーとリフトの白タク拡大阻止に向けて積極的に意見交換しました。全自交労連からは伊藤実中央執行委員長以下、4名が出席しました。

この日の総会は、金子洋一事務局長の司会で始まり、タク議連を代表し、前田武志会長が「特定地域の指定が始まった。実のあるものにしていかなければならない」「ウーバーの福岡での実験は排除したが不穏な動きが手を変え品を変え出てきている」と挨拶。楽天の三木谷社長が代表を務める新経済連盟が自民党の規制改革推進委員会等に「シェアリングエコノミー」と称して白タク行為の合法化を要望していることに警戒感を示しました。

ヒヤリングの最初に国土交通省 の寺田旅客課長が、特定地域の指定状況について「指定合意が19地域となり、秋田・仙台・熊本が6月1日付けで、奈良・広島・大分が7月1日付けで指定する事が決まった。新潟は7月7日に公聴会が開かれる」と説明するとともに、アメリカでウーバーとともにライドシェア事業のリフトについて説明し「三木谷氏が多額の出資をした。産業力競争会議でシェアリングエコノミーを提案した」ことを述べ「安全確保や利用者の保護のためにある道路運送法上の許認可を受けることなく事業を行うことは適切ではない」と報告しました。

全タク連の富田会長は「台数は減らしてきたが、労働条件改善が進んでいない。改正法の趣旨に従って頑張りたい」と述べました。

東タク協の川鍋会長はリフトの乗客が危険にさらされ、勝手に値上げされたり乗車拒否が頻繁している営業実態を暴露するとともに、楽天の三木谷氏の姿勢を批判しました。

ハイタクフォーラムを代表して伊藤代表(全自交労連中央執行委員長)は規制改革会議の横ヤリで労働条件は改善していない。ウーバーの福岡での実験は中止させたが、リフトの場合は脱法行為を自覚し、道路運送法を変更させ白タク行為の合法化を狙っている」と述べ、三木谷社長の目論見を厳しく批判しました。

民主党タク議連の会議に交運労協の住野議長と連合総合政策の松田部長が初めて参加しました。

全タク連の坂本本部長が「今こそ民主党の出番がやってきた」と民主党に強く檄を飛ばしました。

意見交換では、松原仁、田城郁、徳永エリ、荒井聡、逢坂誠二、郡和子、鈴木貴子の各議員から、ウーバー・リフトの違法な白タク行為を批判し、その拡大に強い懸念が示されるとともに、特定地域の指定が少なく、せっかく作った改正法の実効性が問われる事態にあることが述べられ、国交省の見解を質しました。

国交省は、ウーバー、リフトのアメリカでの訴訟状況の調査を行うことと、特定地域に指定された地域で成果を出すことを回答しました。

最後に前田武志会長が「民主党は改革政党であり、住民の移動の権利を保障するには公共交通が重要な役割を負っている。民主党議員が頑張って全国を回ってバス・タクシーの存続を訴えよう」とまとめの挨拶をし、閉会しました。

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