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ホーム > 政策活動 > 三日月大造民主党タク議連幹事長を囲んで新春対談




東日本大震災から約2年10ヵ月近くが過ぎますが、復旧復興を望む被災地の人々の声がいまだにさけばれています。

また、放射性物質の流失・拡散が広範囲な地域に広がり、将来を担う子供たちに非常に危険性を伴う環境となりつつありますが、タクシー3法が成立したなか、この法案成立にご尽力をいただきました民主党副幹事長の三日月大造衆議院議員を囲み、ハイタクの今後の将来に向け、「新春対談」を行いました。
松永次央書記長(司会): 新しい年を迎えました。本年もどうぞよろしくお願いします。 本日は民主党タクシー政策議員連盟の三日月大造幹事長(衆議院議員)と全自交労連の伊藤実中央執行委員長に新春対談をお願いいたしました。新春の抱負をはじめ、タクシー関連3法案成立経過及び、タクシーの将来像など自由に語り合って戴きたいと思います。

三日月議員:
初めに、2014年のスタート、全自交新聞に伊藤委員長との対談の機会をいただき、また、タクシー関連3法律が通りこれから、いろいろ大変な事があるけれど頑張ろうという前向きな新聞に載せていただけることは大変光栄なことでありがたいと思っております。

伊藤委員長:
本日はありがとうございます。昨年11月27日に交通政策基本法も成立しました。
私たちも、タクシー関連3法律が成立したから「万々歳」と言うことでもないので、これから付帯決議などは我々が努力していかなければならないことですから、気を引き締めて頑張る決意であります。

松永書記長:
昨年の11月20日タクシー関連3法案が参議院本会議で成立。三日月議員には、民主党タクシー政策議員連盟幹事長として大変なご苦労が合ったと思います。また、伊藤委員長も、特措法から4年経過して今法律が成立に至った現状をどう受け止められておられるか。

三日月議員:
2009年の6月ですよ、例のあのタクシー適正化活性化特別措置法。あの時に民主党は、野党でしたが、私たちが対案を出して、修正して、全会一致で成立をしました。その3ヵ月後に政権交代、私はタクシー政策を担当する政務官でした。当時いろんな通達などを発出しようとした時に「ちょっと待ってくれ、実はこの適正化活性化法、道路運送法9条の3の読み替え規定もありがたいが、実は2つの問題があるといわれました。ひとつは、下限割れ運賃に対する是正が充分じゃないこと。もう一つは協議会を作ってみんなで努力しようとしているのに協議に応じない、協議会で決めたことが守られない。そういうことがあるんだ」といわれて、実は施行したのが10月からなんですが、施行早々から、いろんな問題を現場からいただくようになり、議連の皆さんに、タクシー事業法を検討していただいて、何とかまとまったけれども、ねじれていますから自民党とも調整をして、このタクシー適正化活性化のための4年でした。今回の法律制定は、タクシー労働者の生命・生活・労働条件ですよ、だって社会の不満がタクシードライバーに向いて、夜中一生懸命お客様を運んだドライバーが暴力をうけたり、そして傷害とかで命を落とされる運転者もいました。働いても200万円ちょっとの給与しかもらえず、どんどん若い人が離れ、年金生活者が入ってこられて増えてくる。そうではなく、夢と希望の持てる産業・職場にしよう、それが私の原点です。今回も過労運転防止措置、法律の明記を始め、運賃是正で、しっかり作っていきたい。

伊藤委員長:
私自身、1997年から段階的に規制緩和が始まり、2002年完全な自由化となり規制緩和一辺倒。公共交通として安全を担保するには、一定の規制が必要という思いがあった。2009年10月に特措法ができたという部分、行政も若干見直しをしてくれたと評価しました。しかし、減車に強制力がない、下限割れ事業者に対する限界もあり、民主党タクシー議連が目指したタクシー事業法制定がタクシー産業に必要でしたが、今回のタクシー3法改正は、適正化事業がはいると、運転者登録問題もあるが、事業者を指導するなかにおいてアウトローにも目が行き届くのではないのかと思います。我々はフレームのなかで最大限中身のあるものにしたいと考えています。

松永書記長:
今後のタクシーが地域公共交通機関としての役割、タクシーに期待するものはなにかを聞かせていただければと思います。

三日月議員:
私は駅員、電車の運転手をしていました。レールの上はお客様を運んで。やはり、駅から目的地、出発地から駅、観光地も含めて、つないでいただいたのもタクシー交通です。列車が災害で、風で、雨で、動けなくなった時も多くのお客様を運んでいただいているのもタクシー交通、最近では体が不自由になった方や、ご高齢な方がたの移動もタクシー交通が担っていただいている。だからこそ2009年、私たちが道路交通法の改正に、いの一番にタクシーは地域の不可欠な公共交通であるその原則を打ち立てて市場原理だけでは適正化できないタクシー交通をしっかり健全なものにするための法律を作らなければならないと問題提起をさせていただきました。

伊藤委員長:
民主党のタクシー事業法案の部分が政権の枠組が変り、自民党案を軸として検討し、民主党案の部分を取り入れてもらい、付帯決議も含めて成立したということはうれしく思っています。私たち産別としては昨年待鳥氏がなくなってしまったことで、この局面で待鳥さんが生きていたらどうしていたかということをよく考えます。

三日月議員:
委員長、僕も考えるんですよ。僕はずっと、全自交新聞2月15日号を持っていて、待鳥さんの意思をなんとしても継いで、なんとしても成立させなければと思ってきました。僕は正直、悔しかったんです。民主党で検討した案が、ほとんど骨抜きにされ、免許制、個タクの問題、累進歩合や運転者負担を禁止する事を法律に明記することだってそうでした。
そういう意味で、ねじれた国会、衆参の前の参議院選挙から、参衆参の3回の選挙で、私たちの考えを曲げざるを得ない状況に陥ったことをほんとうに悔やみました。
新潟の独禁法の問題、努力はするが改善されない台数の問題や運賃の問題がある。これを少しでも改善するには議会で法律を通さなければならない。通すためには妥協もしかたがないとすれば、待鳥さんはじめ皆さんが望まれた一歩の法律になったのかと思います。

松永書記長:
タクシー関連3法改正後の協議会の今後のあり方が、どういう仕組みでやっていくのか。

三日月議員:
今回、特定地域の計画が国土交通大臣認定になった関係で、認定する人が協議会の議長を事務局側がやるのはおかしいと言うことで地方の運輸局長が外れたけど、実質的には事務局を運輸局がにわないといろんな利害調整が難しい。もうひとつは、タクシー通は東京武三、大阪地域もそうですが、市とか、区単位ではなく、市町村だとか市街村を越えた行政との連携が大事。地方運輸局の役割が大きい、事業者、労働者側もこれまで以上に要望や提案も含め、行政とのコミニュケーションを図る事が大事、逆にそれは行政側の大事な仕事です。今度は適正化事業も実施しますし、運転者の登録。これまで以上に事業者の枠を超えた協会の役割も高まってきます。協会がその中で主導的役割を果たせるか、点検したいと思います。

伊藤委員長:
事務的なことは携わってもらわないといけないし、誰が座長か、運営方法がどうなるのか。

松永書記長:
それぞれが、政治、労働組合に期待、要望することは

伊藤委員長:
やはり労働法制の規制緩和なり、その後の右よりな政策の問題も含め、我々がもう少ししっかり労働組合として発信していかなければならない。そういう意味では政治とどうやって向き合っていくのか、組合員に対して強制も含めてやっていかないと、労働法制なり、社会保障など、もっと自分たちの生活が厳しくなってしまうということを伝えながら、もう一回民主を中心にリベラル勢力の再結集、自民党に対抗できる民主党になってもらいたい気がしますね。

三日月議員:
共産主義、社会主義、使用者、労働者、なんか対立軸でぶつかり合う政治構造を作りにくい今ですけど、委員長が今おっしゃって戴いたようにちょっと今の政権になって、参議院選挙を経てより保守に傾きつつあり、より自助でやれというようなふうですが、我々はそうじゃない。やっぱり平和やリベラル、自由の中にも規律がある、そしてお互いが助け合えることそういう共生社会を作っていくんだという彼らとは違う対立軸を持っていますので、そういう意味で対立と協調、これは労働運動にも通じます。政治に対するアクセス、政治に対するアドバイス、政治に対する働き、こういうものを日常的に全自交の運動の中で、私たちにもいただければ、それが私たちの力となってお互いの運動を盛り上げるきっかけになるのかなと思います。 来年4月には消費税、再来年10月にはまた消費税の税率引揚げ、この2年間の中で、タクシー事業は極めて大事なプロセスを経ていただかなければいけません。ぜひ新法の運用、新法の円滑な主旨に沿った運用を我々はしっかりと点検確認しなければなりません。問題があればスピーディーに対処することが大事と思います。

松永書記長:
大阪の大口割引は、一刻も早くなくなることを望みます。新潟事業者へのカルテルの課徴金問題は、そこで働く仲間の雇用・労働条件にもかかわる問題で必ずや特定地域に指定されると考えます。特定地域に多くの地域が指定されることを望みます。今後も民主党中心に支援をいただき、情報共有をと願っています。

伊藤委員長:
大阪の円割の問題、あれも付帯決議の最後に入れていただいた。この機会に何とかしなければならない。

三日月議員:
運転者の過度な負担、安全を低下に繋がる割引はサーじゃないです。僕は待鳥さんを初め全自交の皆さんに教えていただきました。個々それぞれがタクシーのハンドルを握り、個々それぞれが24時間走っているけど、何か、一つの目標に向かう団結力は、そういうタクシードライバー魂は、僕らも大事にしなければならないと思っています。

松永書記長:
本日はありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

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